自転・公転方式

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自転・公転ミキサー

自転・公転ミキサーは、材料の入った容器が時計方向に公転すると同時に、容器自体が反時計方向に自転する機構を持ちます。

  • 自公転原理
  • 図3-1 自公転原理図

攪拌原理解説

高速の自転・公転で生じた遠心力(400G)が押圧力として容器中の材料に対して働き、渦状の上下対流が生じます。この上下対流が連続的に発生することにより、材料同士が混合され、均一に分散します。

  • 三次元対流
  • 画像3-1 油粘土の攪拌実験

導入メリット

(1)高粘度材料の短時間均一混合
プロペラ式ミキサーやスターラーでは混ぜることが難しい高粘度材料の混合が得意です。シンキーの自転・公転ミキサーでは強力な遠心加速度により、数百万mPa・sの材料の混合も可能です。

(2)材料をせん断することなく分散が可能
二軸押出機のようなせん断力が強いミキサーでは、材料攪拌時にフィラーをせん断してしまう恐れがあります。自転・公転ミキサーでは、材料をせん断することなくマイルドに攪拌ができるため、材料本来の物性を保ったまま、均一混合を行うことができます(東京理科大学 矢島研究室)。

  • CNTコンポジット 東京理科大学 矢島研究室
  • 図3-2 東京理科大学 矢島研究室の導電率グラフ

(3)高い分散再現性
攪拌作業を自動化するため、手攪拌で見られるような人為的な分散のばらつきがなくなります。例えば、シンキーのはんだペースト専用ミキサー(SR-500)で冷蔵状態のはんだペーストを攪拌することにより、上部から下部まで均一な粘度のはんだペーストの調製が可能です。また攪拌後の材料温度についても、室温程度であり、高い再現性が得られています。

  • image3-2 SR500_therm_jpn.gifimage3-2 SR500_viscs_jpn.gif
  • 画像3-2 はんだ専用機SR-500の温調性能とはんだペーストの均一性評価

(4)装置の洗浄・清掃不要
自転・公転ミキサーは公転と自転の遠心力で攪拌を行い、装置自体が攪拌翼を持ちません。そのため、通常のプロペラ式ミキサーにあるような攪拌翼の洗浄が不要です。また、攪拌容器に使い捨てのディスポカップや紙コップなどを使用することにより、さらに作業効率が上がります。

  • ディスポ容器に対応紙コップに対応
  • 画像3-3 ディスポカップ用アダプターと紙コップ用アダプター

5)材料ロスの低減
材料の量に合わせて攪拌容器を少量の容器に変えることにより、容器壁面に付着する材料のロスを最小限に防ぐことができます。*専用のアダプターが必要です。

  • 軟膏容器で小量攪拌を実現小量処理のロスを低減
  • 画像3-4 軟膏容器用アダプター

(6)簡単操作とメモリ機能
従来のミキサーでは装置の設定パラメータが多く、操作に熟練が必要とされることがありました。また、手作業による混合では作業者によってばらつきがでる恐れがあります。シンキーの自転・公転ミキサーでは、回転数と時間を設定するだけのシンプルな操作で、材料を均一攪拌し、脱泡することができます。また、攪拌・脱泡条件はメモリに登録することができるため、作業のマニュアル化にも大変有効です。

  • image3-5 operationpanel.jpg
  • 画像3-5 メモリ機能の搭載例:ARE-310(5つのメモリーに各5ステップを登録可能)

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